どうでもいい話その2 坂道にて

こんにちは。

どうでもいい話。っていうか私的には信じられないレベルのお話なんですが。私は今、東京町田に住んでいます。町田って東京人(主に区の人間、市の人間ではない)から「え、町田って神奈川じゃなかったの?」と言われる、地形的には神奈川に食い込んでいる(隣接しているとは言わない)東京の市です。東京の八王子から神奈川の東神奈川に走っている横浜線はそれほど変な走りをしていないのに八王子は東京、相模原は神奈川、町田で東京、新横浜は神奈川、なんていう東京・神奈川を2回ほどいったりきたりしています。で、神奈川に近いのですが、町田も神奈川同様坂が多いです。

さきほどスーパーに自転車で買い物に行った際、近所に、まず下り坂で自転車きもちいい、途中から上り坂で自転車きっついー、という所があるのですが、下り坂で速度がついて余力で上り坂をのぼりはじめ、そろそろ立ちこぎしようかなと立ち上がろうとした時、前方に四角い影が見えました。車にしては小さく、自分は歩道を走っていたこともあり、なんだあれ、と注視すると、車椅子でした。人が乗っています。おじさんでした。

介助者はいません、車椅子といっても病院で使われるスタンダードな車椅子です、電動モーターつきの車椅子やら、三輪車型の車椅子ではありません。スタンダードな車椅子が進行方向とおりに上から坂をおりてきたのです。最初何かの事故(の現在進行系)じゃないかと思いました。自転車をとめ、車椅子を凝視すると、車椅子はすぐに速度は出ていない事に気が付きました。おじさんが手で速度を抑えているようでした。

車椅子のブレーキは普通介助者向けのものしかありません。座っている人が車椅子を止めるにはタイヤを手で止めるしかないのです。下り坂を足で止めるのは危険です(車椅子の重さ的に足を痛め、そしてひっくり返りそうです)。

大丈夫なのか、自分だったら車椅子を方向転換させて(坂道では上の方を向かないと車椅子利用者は怖いです)介助者である自分が下をささえながら坂を降りるような坂なのです。

普段、街なかでヘルパー業のお手伝いをすることは少ないです。ほとんどの場合介護者がいるので、見ず知らずの人間が手を出さなきゃいけないことは皆無なのです。でも今回は、何もせずに、しかし何かおきてしまったら、自分がこの場を離れる前に、車椅子ひっくりかえって音も聞こえるぞ、と自転車を近くに止め、声かけました。

さすがにおじさんも困惑していましたが、車椅子ごと転ばれたら見捨てたようで気分悪いので、と車椅子を預かり、介護しました。話によると普段から一人でこの坂の上り下りをしているという。まじか、と思いました。

「地球だとそんな話もあるようですよ」

「地球こわいですねー」