「ふっふっふっ。。シャオさん、どこに隠れてますかー？ 仕返しにきましたよー」
シャオさんは先程嫌な演算結果が出ていると言って、私をここに残してどこか行きましたけど。ってなんですかそのバケツは。
「だまされませんよ、これは水いっぱいのバケツです。用途は、ばしゃーって、水も滴るいい男、というポスターを作ろうかと持ってきました。近くにいることはわかっています。今さっき緊急クエストの放送入ったの聞いていますよ！」
いや確かに先程オメガで緊急クエストが発生していましたが。艦橋でそんな事辞めて下さい。アークス船団のコントロールしている機械もあるんですよ、壊れたらどうするんですか。
「シャオさんがいないなら、水も滴るいい女、でもいいですよ？」
自分で被るんですか？
「私がかぶってもいい女にならないようなので、私よりいい女のシエラさんにやってもらおうかと」
あ、それ根にもってるんですね。それ言ったのもシャオさんですけど。あ、ちょっと待って！？、仕返しするにしも、バケツで水かけてもカッコいい濡れ方になるわけないじゃないですか。小雨とかシャワーくらいにしときませんか！？
「さ、いきますよ。せいの、ばしゃーっと」
めぐさんって、シャオさんはともかく、私にも恨みあるんですか。
「無いとでも思ってますか。なんかシャオさんも私のことでストレスかかえてるらしいですけど、こっちも同じですよ！」
むしろめぐさんとずっと一緒にいる私の方が、シャオさんよりもっと大きなストレスがあるんですけど！？
なあ、下のでっかい姉ちゃん、今結構かっこいいと思うで？ 写真とっとくか？
「売ろうと思うので１枚お願いします！」
おう、まかせとけ。
「めぐさん、シエラです。【双子】らしき敵との戦闘中何か言ってましたね。よく聞こえなかったのですが、重要なことでしょうか」
さあ？
めぐさん、またですか。
「？」
侵食グワナーダLv60以上、私のみ同行、っていうクエストですよ。散々駄目だと言っておきながら、時折このクエスト受けるじゃないですか。私的には勉強になるのでやぶさかではありませんが、めぐさんがこのクエスト受けるなんて不自然でしょう。何かたくらんでいるんですか？
「たくらむなんて気はありませんけど？」
じゃ何故ですか。今更私の勉学を考えてなんてこともないでしょうし、まさか私とふたりっきりでクエストしたいってこともないでしょう！？。
「・・・ロッティさんとふたりっきりでクエスト、駄目ですか？」
いやいや、おかしいでしょ。駄目とか良いとかじゃなくて、おかしいです。幻覚系の何か悪いものでも食べましたか？ めぐさんがそんな誘いしてくるとは思えませんが。ルベルト君が信じられないって顔でこっち見てますよ！？
「ひどい言われよう。実はロッティさんに同行して貰って、グワナーダを倒しつつ、どれくらいの確率で無駄足になっているか、ひどい現状を依頼者自らにやってもらって、反省してもらうかと思ってて」
ひどい。。でもめぐさんなら、こっちの方がありそう。。
「さ、グワナーダが呼んでますよ。多くは侵食されてませんけど」
だったら参加者増やせばグワナーダの数も増えて確率あがるのに、めぐさん、ぼっちだし。。
