「こんにちは、めぐさん。喫茶フランカのクエストカウンター係員ピッカです」
はい、こんにちは。
「ピッカです。ビッカじゃありません」
ちょ、ひょっとして私のリリーパの間違いをからかうつもりですか?
「リリーパを間違えてた人なら、私の名前も間違えるかもと思いまして」
むー。安心してください。あなたの名前なんて覚えていませんでしたよ。
「そうですか、それは何より。で、ですね。いい機会なのでめぐさんにお願いがあるんですよ」
今の、お願いの態度じゃないですよね?
「そうですか? 他の人には丁寧に対応していますけど。めぐさん、時々ここのクエストカウンター使うじゃないですか。いつもはアンネさんの所を使ってるのに時々思い出したように」
そうですね、時々こっちに用事で来るので。それが何か?
「めぐさんって時々アグネスさんに食材提供していますよね? あれ、アグネスさんに提供する分、内緒で減らして下さい」
えーと。。アグネスさんからの依頼なんですけど、なんでですか?
「多分知らないと思うんですが、アグネスさん、食材手に入れたら、僕と一緒に食べようと声かけてくるんですよ。でもそのお誘いで、周囲の人間からアグネスさんと出来てるんじゃないかと噂されてて。。僕、それなりの美少年として周りに認められてて、僕もモテようと努力してるんです。でもアグネスさんと良い関係になりたい訳じゃないので、アグネスさんのお誘い頻度さげようと思いまして」
アグネスさんの誘いを断ればいいんじゃないですか?
「もてたいなら断っちゃ駄目だと思いませんか?」
そうなんですか?
「だと思いますよ。お誘いを断るんじゃなく、お誘い自体がなくなるのがベターと思います。あの食材は他のデイリーカウンターでも処理出来ますし、希少価値も高いです。不自然に入手数が減ったとしても納得してくれるでしょう」
私的にはどっちでもいいんですけど、じゃ内緒で減らしちゃいますよ?
「よろしくお願いします」
「さっき、アグネスさんにラスベガスジョーズ渡してたですよね。。アグネスさん、噛んじゃうぞー、ってふざけてくるんですよ。。」