「めぐ。いいいからちょっとこっちきて座りなさい」
座れと来ましたか。私何かしましたか?
「してないわよ、してないから怒ってるの」
はあ。何か忘れてますかね?
「あなたね、私にゼノと花見デート勧めておきながら、その後のテクニック指導してないじゃない」
テクニック指導ってなんですか。フォイエとかですか?
「バカね。。フォイエなら私も使えるわよ。桜燃やす気? そうじゃないわ。デートのテクニック指導よ」
えーと。。テクニック指導なんかするって約束しましたっけ?
「してないわよ、でもあなた後輩でしょ!?」
はぁ。。デートのテクニックって何教えればいいんでしょうか?
「そうね。。今どうしても知りたい難関は、手をつなぐことね」
・・・・・あの、1つ確認していいですか?
「何よ」
エコさん、手つないだことなかったんですか?
「。。わ、悪い?」
悪いとは言いませんが、それでよく結婚しようなんて思いましたね?
「や、やっぱり駄目だったかしら。。」
手なんか何も考えなくても握ればいいだけでしょう。
「それが難しいからきいてるんじゃない」
難しいかなぁ。。ゼノさんから手を出してきますよね?
「ううん?」
あれ。。ゼノさん、手出してこないんですか?
「うん。。」
えー。。おかしいな。。私の知識によれば、おさわり禁止じゃなければ男性は女の子に手を出してくるものですよ。
「おさわり禁止って何よ」
そういう仕事上の約束です。
「でもゼノ、手出さないわよ?」
おさわり禁止デートなんですか?
「何よそれ。。」
地球にはそういう仕事もあると聞いたことありますけど。
「よくわかんないけど、ゼノは手を出さないの。こんな相手と手を結ぶにはどうすればいいの!?」
。。さあ。。私、手を出してこない男性の手をにぎるなんてことありませんし。。
「役に立たないわね!」
取り敢えずゼノさんと話してみましょうか。オーザさんも手をつないでるって話ですし。
「オーザとマールーってそこまで行ってるんだ。。」
あの二人、戦場デートしてるらしいですよ。それで転びかけたマールーさんをオーザさんが支えたのがきっかけのようです。マールーさんから聞きました。
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