「めぐさん、なんか久しぶりですね。こんにちは」
アグネスさん、こんにちは。そう言われてみると久しぶりですね。喫茶フランカには正月中には来てませんでしたし。
「そうですか。正月中、そんな恰好してるなら、ポスター撮りの仕事入ってるんじゃないんですか? そんなドレス、前から撮影すれば、きっと多くの男性は、残念がるでしょうに」
年末年始は忙しくてお話にならないのです。で。なぜ残念がるんですか。
「お約束です」
むー。取り敢えず、浮遊大陸ノツカイもってきましたよ。
「え。。浮遊大陸ノツカイって冗談で募集したものなんですけど、本当に持ってきたんですか?」
冗談って何ですか。釣れたので持ってきましたよ、とってこないとアグネスさん騒ぐじゃないですか。
「私が騒ぐのは美味しい食材となるもので。。。でかっ。でかいですよ。なんですか、綺麗ですけど、このでかさ」
私の身長よりずっとでかい、というか長いですね。
「この魚、どう食べればいいんですか?」
さあ。。全身ヒレみたいな魚ですけど、体は白っぽいゼリーのような魚です。
「食べた事あるんですか?」
私は食べた事ないですよ、ばらした程度で。食べたら感想聞かせて下さい。
「だから食べ方がわからないと言ってるじゃないですか」
フランカさんに何か作って貰えばいいじゃないですか、大きいから皆で食べれますよ、きっと。私、料理は出来ますけど当然、料理人よりは劣りますので。
「めぐさん、サバイバーじゃないですか。生きる為に食べるって分野において、美味しく食べるための料理人よりずっと上じゃないですか!?」
そんな肩書き、自分で名乗ったことないですよ。それにフランカさんも結構いろんなもの料理してますよ?