『めぐさーん、コオリです。今ちょっといい?』
あら、コオリさん、お久しぶりです。元気でしたか?
『あれ、言われてみれば、試験とかあったからお久しぶりだね、元気だったよー。おひさー。』
おひさー。
『ねね、めぐさんに聞きたいんだけど、クーナさんってあれからどうなったの
?』
・・・・どうなったとは?
『ほら、イドラってゲームに異世界転生しちゃったって話』
そういえばそんな話ありましたね、本人、今、目の前にいますよ。聞いてみますか。
「私がどうかしたの?」
『え、クーナさんって本物アイドル? 今、目の前にいるの?』
偶然ながらそうらしいですよ。
「えっと、めぐさんの知り合いかな、私、偽物アイドルじゃないつもりだけど」
『わわっ。本当にめぐさんってクーナさんの知り合いだったんだ!?』
本当に、って信じてなかったんですか。
「あはは、めぐさんのいうことなんか、信じられないよねー、はじめまして、クーナです♪」
『すごい! あ、はじめまして、コオリです! ね、めぐさん、今どこにいるの? そっち行きたいんだけど!』
だそうですけど、教えていいですか?
「んー、ごめんねー、私、今オフなのー。歓迎するからライブとかで応援してくれるかな?」
ずっとオフのくせに。
「めぐさん、私ちゃんと働いてるよ!?」
『残念! そだ、クーナさんに聞きたい事があったの。クーナさん、イドラってゲームに異世界転生したって話、どうなったんですか!? 帰ってこれたんですか!?』
「異世界転生って何?」
別の世界に行っちゃうっていう地球のネタらしいですよ。
「えっと、私、クーナはファンの皆から力もらって、ずっとここにいるよ?」
『えっと、ここって、アークスに?』
「うん」
『あれー。。どういうことだろ。。ゲームに出演してるんだけど』
「めぐさんがちょっと前に言ってた地球産ゲームの話だよね。私、そのゲームに出てないよ?」
『え!? クーナさん出てなかったの!?』
「ゲームのことも全然知らないし、どうも勝手にゲーム会社が私のキャラを作ったみたいなの。権利も無視してるみたいなんだけど、そのゲーム会社、やばいみたいで、シャオさんから様子を見るって言われてるんだ」
『あー。だから音楽で戦うなんていう、ありがちなキャラになってたのかー。え、じゃ、AISもこっちのAISを向こうに持っていったって話じゃなかったのね?』
「AISまでそのゲームに出てきてるんだ!?」
AISって私達でも自由に使えないからイドラって世界に行っちゃってたら、様子見じゃすまなそうだね。ライドロイドはそれなりに自由に使わせてくれるから結構好きなんだけど。
『だよねー。だからちょっと聞いてみたかったの』
わかった、ちょっと気になるからシエラさんかシャオさんに話通しておくよ。
『お願いしますー。それじゃ生徒会戻ります! クーナさん、これからよろしくね! 応援してます!』
「うん、よろしくね!」
「そういえば、めぐさん、実は、私、AISって乗った事ないんだ」
本物アイドルはここにいたけど、さぼりアークスもここにいた。
「そういえば、めぐさん、私に何か用事だったの?」
いえ、暇つぶしに。
「めぐさんもさぼりアークスじゃない、今緊急クエストの呼び出しかかってるよ!?」
でも私、AIS乗ったことありますよ。落とされたことも何度もありますよ。
「自慢にならない!?」
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